生活の心得


UP DATE 4.March.'97

 時の流れと共に私の中から、生活の心得についての記憶は消え去ろうとしていました。
そんな折り、小寺先輩から貴重な資料をお送りいただきました。
生活の心得の全文を掲載します。どの一つをとっても思い出深い内容です。
  1. 朝の礼儀は、出会い頭にこれをなすこと。これをなさば別に改まって正式にする必要 なし、但し正式になす必要がある場合は別にこれを行う。
  2. 朝夕神仏を礼拝し父母祖先および恩人に感謝すること。
  3. 食事の時も神に黙礼すること。
  4. 入浴の際は、身体をよく洗い、しかる後に温まるために浴槽に入ること、上がり湯を 占領し、他人に汚水をかけるなど、人に迷惑になることをせぬよう注意のこと。
  5. 便所において汚れを見出した時は必ず拭き取ること。たとえ自己の行為にあらずとも なすべきである。
  6. 部屋を訪問する時は、必ずノックして応答を待って入室のこと。
  7. 建具の開閉の如き一方を閉じ、一方すきまを生ずる如きことをせぬこと。
  8. 他人の部屋を伺い見たり、立ち聞きなどせぬこと。
  9. 他人の寝室の廊下など歩く時には、音のせぬようにすること。
  10. 他人が就寝中には紙をもみ低音私語の如き低音さえも気をつけて、睡眠をさまたげぬ こと。
  11. 他人との約束の如きには、いかなる小事をもこれを守ること。特に時間を厳守するこ と。
  12. 出所進退を明らかにすること。
  13. 他人の信書は直ちに本人に届けること。
  14. 手紙の返事は直ちにしたためること。延引の見込みがある時はその旨を知らすこと。
  15. 電話をかける時は現に対談するものの如く、心中にて前後の敬礼すること。
  16. お茶を出された時は冷たくならぬうちにいただく事。お菓子は協同にて出された時は 先輩から順次いただき、最初に手をつけぬ事。すべて必要以上の遠慮は礼を失し相手 を不愉快にすると思うべし。
  17. 会食の時は伝統、先輩が箸を取るまでは食事を始めるべからず。終了の際は上座の者 の退席を待って立つべし。但しすべて特別の場合はこの事にあらず。
  18. 先輩に対する言葉使いには方言、子供言葉を使用せず、標準語によること。第 一人称 と身内のものの呼称には注意の事。
  19. 随行の時は、先輩より一歩後ろに従う事、一人の場合は左後、二人の場合左右のあと につく事、また、かばん等を持つ事。
  20. 法律にて許された事といえども、健康、品性に害ある事は成さぬ事。即ち飲酒、喫煙、 賭博等。
  21. 禁止されている事は努めてこれを守る事。
  22. 上長の命令に対してはプロンプトなること。命令を即時着手。
  23. 黙秘の徳を守る事。
  24. 他人の金銭、物品については、その取り扱いに注意して常に安心を与える事。
  25. 自分の好を持って、他人に強いぬ事。
  26. 勤勉、忍耐、質素、倹約はいかなる時代にても信用と成功の素となる事を銘記する事

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